「いいか、この100年カレンダーをよく見てみろ。この中に、君たちの命日が必ずある。私のは、カレンダーの上の方だろう。君たちは、中ほどだ。でも、必ずこの中にある」
いきなり命日の話をされて、新入社員たちも面喰らいます。若い時には死をさほど意識しません。だから、時間はタップリあると思っています。しかし、100年カレンダーを見せることで、人生は限りあるものだということを肌で感じとらせるわけです。
「ここに君たちの命日を入れてみよ。それまでの一度きりの人生を、どう生きるか考えてみろ」「ハワイ旅行に行く時のことを、想像してごらん。一週間しか居れないとなったら、一秒を惜しんで、夢中でいろいろなことをやろうとするだろう。ホテルの部屋で、一日中のんべんだらりと過ごすヤツはいないはずだ」
人生も同じだと思います。いくら若くても、残された時間には限りがあります。だから、生きているうちに、頭を使って、体を使って、やれるだけのことをやらなければ損でしょう。そして、自分が幸せになりたいと思ったら、人に喜んでもらうようなことをしなさい、と話します。
前に述べた「利他」の心を持つということです。
塚越寛著、「年輪経営」(光文社)から引用