また、冒頭のところで出てきた、利子に関する寓話が非常に秀逸だった。
自給自足で足りないものは物々交換している村に銀行家がきて、お金というものを
配っていった。物々交換していた村人に、得意な領域でお店を開くことを
勧めていきました。村人はそれぞれお金を使って、得意なことや好きなことを
活かして生活できるようになった。1年後、銀行家はまた村に来て、1年後に
それぞれ店を開く際に貸した10万円に利子をつけて11万円で返してもらう旨
伝えにきた。返せない場合は、店の権利をもらう、と。
村人は、もうお金なしの物々交換の生活には戻れず、必要なものを提供する
生活ではなく、お金を稼ぐことが目的になってしまった。村人間の関係も
ギクシャク。
また1年後、銀行家が返済を求めに村に戻ってきた。
10万円を100人に貸したので村にはお金が1000万ある。だけど、銀行家に返す
お金の総額は1100万円。結局3分の2が返済できず、村人の中に勝ち組と
負け組みが誕生した・・・。
こう見ると、利子ってすごい。
世の中に存在しなかったものが存在するようになるわけだから。
このお話がこの本で最も衝撃を受けた部分かもしれない。